ジョーンズさん

サントリー缶コーヒーBOSSの新しいCMが良い。

渡辺哲や、寺島しのぶ松原智恵子など本格派俳優が脇を締める豪華なCMだ。

西川美和監督、笑福亭鶴瓶主演の「ディアドクター」を思わせる、短編のヒューマンドラマのようなCMだ。

ディア・ドクター [DVD]

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松原智恵子は、ライオンに噛まれた女優だと思い違いしていたことを知った、 勉強にもなるCMだ。

風の便りによると立春らしいですな

さて、なんとなく休日出勤である。

新製品の試作するのに設備が間に合わないから猫の手になってくれと、お願いされて出勤しているのである。はじめからうまくモノが出てくれば、なんら問題が無いのだが、そううまく進んでくれないのが、試作である。朝からずっと待機中。

そんなわけで、こうして会社のパソコンに向かってブログなどを書いているわけだ。

せっかくなので、ダイアリーに保存していた半端な下書きを編集しているわけだ。

そういうことで、ずいぶん前(去年)に観た映画の感想などを編集したわけだ。

目には目、歯には歯 [DVD]

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先週からの「殺人の追憶」「オールドボーイ」「チェイサー」流れで観た韓国映画。前出の三作品が重く暗い残酷な映画に対して余計な血が流れない正統派アクション映画。

・主役のひとり、ハン・ソッキュはシャワーキャップを被った下條アトムに見えて仕方なかったし、「チェイサー」で主人公の昔の先輩刑事役で出ていたチョン・インギは、人生に疲れきった佐藤弘道おにいさんみたいだった。

・前情報がないままに鑑賞したが、スピード感あふれる追跡劇、謎解きと素直に楽しめた秀作。

・すっかり忘れていたハッピーエンドにも浸れた。ラストの展開はすこし弱いか ★★★★☆

ヌンチャク

ここ十年ほど、携帯電話の着信音は「グリーン・ホーネット」のオープニングテーマ曲だ。

それほど「グリーン・ホーネット(TV版)」が好きだというわけでも無く、ブルース・リーに憧れていたわけも無く、ただ単に自分に内包れた知覚能力が「かっこいい」と判断したからでしかない。

 

グリーン・ホーネット」は、昨年ミシェル・ゴンドリによってリメイクされた。

レンタル店に行っても、さして興味を持ってなかったので観ていなかったが、昨年、会社の後輩が貸してくれた束のDVDを形成するひとつに入っていたので鑑賞した。

素直に楽しめた。ただ、もう少し徹底したドタバタコメディーでも良かった気がしないでもない。イングロリアス・バスターズクリストフ・ヴァルツもいい味出してた。

グリーン・ホーネット [DVD]

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ミュージックビデオを主に手がけてきた監督だけあってのスタイリッシュな映像美と、挿入曲のチョイスも良い。

 

なぜだか、会社で「加藤」君を「ケイトゥー」君と呼ぶようになった。

壮年男子はヌンチャクがほしい今日この頃。

積もり、逝く者

重々しい鉛色した空の抑制が効かなくなりだし、途端に、喜び祝うように紙ふぶきを吐き出し始め、みるみるうちに大地に真白い雲をこしらえた。

雪は、なく。

陽光に照らされれば、跡形もなくなる短い生涯を嘆き悲しみ、なく。
きゅっきゅっ、声をだして、なく。
凝り固まって、ばりばり、声をあげて、なく。
最後を惜しみ日陰で膝を抱えて涙を流して、なく。

程なくして雪は、なく。

魚が出てきた日

ドキュメンタリー番組が好きである。

まだ幼かった頃は、良質なドキュメンタリー番組が多かったと思う。とくに日曜の晩に放送していた「すばらしい世界旅行」「知られざる世界」に胸踊らされた。「すばらしい世界旅行」では、探検家ジャック=イヴ・クストー(クストー船長)と、木曜スペシャルに移行(うつ)る前のUFOの特集が好きだったし、家にあるスプーンを飛ばしたり、曲げたりして母親にこっぴどく叱られたりもした。「知られざる世界」は、子供にとって遅い時間(22:00~22:30)だったこともあり、オープニングでミイラがチラと映るシーンはほとほと怖かった。

オープニングといえば、いづれの番組も壮大で洗練された音楽だった。

特に「驚異の世界」は音楽もさることながら、映像は今見ても斬新だと思う。

 

当時、ドキュメンタリー番組ではないのだけれど、オープニングが怖かったのが「大岡越前」だ。理由はいまだに定かではない。

ジャック=イヴ・クストーの世界のDVDボックスに物欲を駆り立てられながらも、ちぢこまる夜に思った。

無愛想な空模様

川上弘美さんのエッセイ「なんとなくな日々」で、藤堂志津子さんの「ありふれた夜に」という作品が紹介されていた。

ちょっと気になり、ちょっと検索したら、「恋人よ」という4つ作品からなる短編集に収められているようで、ちょっとマウスを操作したら、ちょっとした間に届いて、ちょっとの時間で読了した。様々な切なさ溢れる大人の愛の形。

恋人よ (講談社文庫)

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読んでる最中、ずっと頭の中で流れていた曲があった。レオン・ラッセルの作品「マスカレード」。カーペンターズのカバーで有名になった曲。しかし、私の中ではギターとユニゾンするスキャットではじまるジョージ・ベンソンよる「マスカレード」。

今もぬけずにハミングしてる。