きままな妻 わがままな子 ままならぬ私
先週土曜日のこと。
細君の誕生日が近いので、たまには二人で食事しようと誘ったら、断られた。彼と彼女が素直に納得しないだろうとのことだ。たしかにその通りだと、私も素直に同意した。
ということで、家族揃って食事に出かけることにした。この場合、自然と子供の食べたいものが優先となるが、しかたがない。よく行くチェーン店のファミレスを言葉巧みに避けて、知人がシェフを努めるレストランに向かうも、土曜日は「予約のみ」という張り紙に撃沈。つぎの目当ての店に向かう信号待ちで、道路わきの居酒屋から鼻腔を刺激する焼き鳥の匂いに即決。
ヤゲン（鶏軟骨）をバリバリ、鶏皮をムシャムシャ、ししとうをシャクシャクしてたら、すっかり写真を撮ることを忘れたので、帰って小腹が空いたときのためにと買ったカップヌードルの写真でご勘弁を。
復習
東直己という好きな作家がいる。
代表作のひとつに「ススキノ探偵シリーズ」というものがあり、昨年、大泉洋主演で映画化された。少しばかり期待していたりする。来月にはDVDがリリースされるらしい。ずいぶん昔に読んで手放してしまっていたので、復習のために第一作目と、映画の原作になっている二作目をともに読了。
「ススキノ探偵シリーズ」というだけあって、北海道ススキノが舞台（東直己は現在でも札幌に住んでいるらしい）。読んでいるとちょっとした観光気分に浸れる。ジャンル的にハードボイルドなのだろうけど、軽めにサクサクと読めた。
つぎの長編の繋ぎに読んだ「わからなくなってきました」。
「宮沢さんはすごいなあ」と、バナナ店長に同意 （笑
「ちでぢ」 －クスリ屋の前に出された看板みたい
普段、テレビをあまり見ない。
各局テンプレート化したものばかりなので、ずいぶん前から見なくなった。ただ、NHKのニュースとか、ディスカバリーチャンネルは、見る。
テレビ番組に興味がないので、家のテレビはブラウン管のままだったり、おまけに絶賛アナログ放送だったり（震災の影響で岩手、宮城、福島は2012年3月31日まで）、一昨年年末の大雪でテレビアンテナは傾げたままでも、特別これといって困ってはいなかった、のだが、さすがにもうね、そろそろ色々マズいでしょと、突然細君が先週末に思い立ってしまったので、近所の家電量販店へ向かった。
ロクに下調べもせず、なんか東芝がよいらしいよね、ぐらいの情報をもとにうろうろして、結局、ソニーにした。（ソニーのデジタルムービーカメラを所有しているのだが直に繋いであれやこれやと処理できるらしかったから）。テレビと周辺機器類を接続することを考えて選ぶのも面倒だったので、色々と内蔵してあるものにした。
32か、37で十分だったのだけれど、大して値段も変わらないし、ほぼ言い値にしてくれるとのことで40にした。ついでにひしゃげたアンテナ工事を昨日無事に終えて、地デジ化はもうお済みなられました。
昨年末に大往生した飼い猫が元気だった頃、寒いとブラウン管テレビの上に乗ってことを思い出した。
ちょっとセンチな気分になったので、とりあえずアヒルを乗せておいた。
一部地域
そもそも、カップヌードルが好きである。
コレステロールなどという単語を耳にすることなど無に等しかった若い時分には、昼食には必ずと言っていいほどに食していたのだけれど、家庭を持ったとたん、カップヌードルを食することは、めっきりと減ってしまった。その反動からか、ひとりで出張する際には、接待を可能な限り丁寧に断ったり、外食することなく、コンビニでカップヌードルを物色してホテルに入るなり、有料チャンネル（古い）に目もくれずに、黙々とカップヌードルをずるずるすすることを幸せに思うようになった。
昨年末、本社がある福島に一週間ほど出張した。
夕食の誘いを巧みに交わして、ホテルに帰る道すがら、コンビニでカップヌードルを選んでいたら目当てのカップヌードルが、無い。次の日に別なコンビニに寄ったが、無い。そうして三日も過ぎる頃、本社勤務の後輩に「"金ちゃんヌードル"置いてるとこ知らない？」と聞くと、瞬きせずに「えっ！？なんです？」と聞き返された。
金ちゃんヌードル、である。
ググってみたら、販売地域が限定されているらしい（富山県、愛知県、岐阜県以西の西日本地区（九州地方の一部を除く）および静岡県や新潟県の一部）、金ちゃんヌードル。
生まれて初めてカップヌードルを食べたのが、金ちゃんヌードル。
容器が発砲スチロールではなく、二層構造したプラスチックで豪華な、金ちゃんヌードル。
すっかり全国区だと思っていた、金ちゃんヌードル。
今朝、突然に信号待ちで食べたい衝動に駆られてコンビニで買い求めた、金ちゃんヌードル。
ぺヤングのカレーヌードルも捨てがたい。
