魚が出てきた日

ドキュメンタリー番組が好きである。

まだ幼かった頃は、良質なドキュメンタリー番組が多かったと思う。とくに日曜の晩に放送していた「すばらしい世界旅行」「知られざる世界」に胸踊らされた。「すばらしい世界旅行」では、探検家ジャック=イヴ・クストー(クストー船長)と、木曜スペシャルに移行(うつ)る前のUFOの特集が好きだったし、家にあるスプーンを飛ばしたり、曲げたりして母親にこっぴどく叱られたりもした。「知られざる世界」は、子供にとって遅い時間(22:00~22:30)だったこともあり、オープニングでミイラがチラと映るシーンはほとほと怖かった。

オープニングといえば、いづれの番組も壮大で洗練された音楽だった。

特に「驚異の世界」は音楽もさることながら、映像は今見ても斬新だと思う。

 

当時、ドキュメンタリー番組ではないのだけれど、オープニングが怖かったのが「大岡越前」だ。理由はいまだに定かではない。

ジャック=イヴ・クストーの世界のDVDボックスに物欲を駆り立てられながらも、ちぢこまる夜に思った。