細く長くなる影

八月初めの日曜日、子供らが通うヴァイオリン教室の発表会があった。 六月ぐらいから、家の玄関扉を開けるとヴァイオリンの音色が迎えてくれるようになっていた。 小学校最後となる彼は三曲の課題曲を与えられた。思うように弾けない時など、ヴァイオリンの…

存在の耐えきれない暑さ

今年の夏の暑さときたら、むしろ熱いものだから、厚くはない作品ばかり読んだ。屋上への誘惑 (光文社文庫)作者: 小池昌代出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/01/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (19件) を見る 哀しい予感 (…

夜標は何を導く

海沿いでは、雑草が好き放題芽吹き、基礎だけが残る更地が広がる。 山沿いでは、山林が切り開かれ、基礎が作られる更地が広がっている。

長い休暇の終焉に

夏季休暇明け、靴下を履くと云う苦行に耐えていた昨日夕刻。ディスプレイ傍で、ぶるる、メール受信を知らせるモノが有った。 手に取って、これ確認したならば、細君からだった。 ハナの右前脚が腫れている、右前脚を床に着く事も辛そう、これから又は明日に…

ファッ!

あくびの瞬間を撮るのは難しい。 ...同感です。

ピンチアウトした空の下

二ヶ月ほど前の事のことになるが、携帯電話本体の分割払いの残り月が、親指と人差し指を折って数えれる程になった。それまで D社の携帯電話とiPod touchを使っていて、これと云って不自由など感じていなかったのだけれど、そこここでスマートフォンの液晶画…

早朝の来訪者

朝早い時間から、階下で猫が騒がしい。親子して喧嘩でもしているのだろうと、寝返りをうてば、ただならぬ様相である事を、サッシ窓や壁を伝う衝撃音が知らせる。 おぼつかない足取りで階段を下り、リビングへのドアの前に立ったところで、声の主は娘猫(ハナ…

引っ越しを画策してます

広告がどうも気になってしょうがないので引っ越しすることを考え始ました。 えいやーっ!っと It's a good day to die.(blogger) にとりあえずインポートしてみました。 しばらく様子を見て判断したいと思ってます。

over several nights

思春期な活断層の反抗的な行動により大規模な影響を被った。 一年経ってテレビで集大成的な映像が流れ始める。あらためて様々な失ったものを思い返させた。大事に取り置きした記憶を司るモノなど。この一年、市内で甚大な津波被害を受けた地区に行くことを、…

鼎談な日々

その週末の日曜、少し遠出をしてみようと、細君が家族を誘った。思い立ったら吉日な細君からの突然の提案だった。 細君の話を聞けば、飼い主や震災の身勝手な振る舞いによって、生活する場所を失った動物たちの里親募集イベントが行われるとの事であった。そ…

ぶるぶる

まだまだ寒い日が続きますね。

test

Lip it up

最近、OKAMOTO'S が耳心地好い。耳心地であって、付け心地ではないので、OKAMOTO であってもソチラでは無いと判断してもらいたい。ずいぶんしばらく新しいバンドの音を聴いていなかったのだが、ほんのふとしたことで知ってしまった OKAMOTO'Sというバンド。…

アナログをアナグロとしかいえなくて... 2012

そこはかとなく、年度末の決算時期らしい。 ────と、現実逃避に他人事のように振舞ってみたりしてみる。 細君も、鍵盤を弾いたりペダルを踏んだりマウスをかちかちしたり、なにかと忙しそうだ。 そんなわけで、細君のライブのポスターやらフライヤーやらを作…

VHSの行方

先日テレビを変えたら、ブラウン管テレビともれなくビデオデッキもドナドナされてしまった。 映画が好きで録り貯めたVHSテープだけが大量に残った。中にはDVD化されていないものもあったりする。実家の捨て切れなくて、残してあった大量のベータのテープは、…

Case20120212-1007

彼女に友達から遊びの誘いの電話があった、日曜の朝。 歩いて行くには少しばかり遠い道程なので、車で送って行くことにした。 国道沿いではあるが、防潮堤で仕切られた河口部の海沿いでもある場所。 元々の住んでいた家は、その被害にあって、今は間借りして…

Case20120211-1128

\ドヤ!/ 甘いエゾリンゴを頬張るヒヨドリと甘い焦点

ブーツを脱いで注釈を

冬はブーツに限る。 冬だからといって別にブーツでなくとも、鍋でも熱燗でもレザーでも裏起毛でもフリースでもデロンギでも酒粕でもミートテックでも、それと限定すればいいのだが、ちりぢりになって収集がつかなくなると予想(よそう)されるので、よそう。…

マイナーコードで韻を踏む

最近のNHK教育テレビはすごい。 朝 7:00から15分枠で放映している(今も放映しているかは不明なところだが)「シャキーン!」という番組がある。 「大人も楽しめる幼児向け教養バラエティー番組をコンセプトとしている。ターゲット層を小学校登校前の児童と…

爪先立ちの男

震災で半壊と化した実家の後片づけをしていた頃のこと。 被害が少なかった二階へ向かう階段の上りきった先には、更に階段が増えていた。 精も根も尽き果て、かろうじて壁にもたれている箪笥の、階段と化した引き出しに、そろり、慎重に足をかけ、壁づたいに…

時計じかけの石橋蓮司

財布と携帯電話と時計は、私にとって外出する際、身につけるものの三種の神器的存在である。 ひとつでも欠けると、便意をもよおすほど、どきどきしてしまい物事に集中できない性分である。 とはいえ、財布と携帯電話は衣類のポケットに入れるわけだから、実…

ジョーンズさん

サントリー缶コーヒーBOSSの新しいCMが良い。 渡辺哲や、寺島しのぶ、松原智恵子など本格派俳優が脇を締める豪華なCMだ。 西川美和監督、笑福亭鶴瓶主演の「ディアドクター」を思わせる、短編のヒューマンドラマのようなCMだ。 ディア・ドクター [DVD] 出版…

風の便りによると立春らしいですな

さて、なんとなく休日出勤である。 新製品の試作するのに設備が間に合わないから猫の手になってくれと、お願いされて出勤しているのである。はじめからうまくモノが出てくれば、なんら問題が無いのだが、そううまく進んでくれないのが、試作である。朝からず…

ヌンチャク

ここ十年ほど、携帯電話の着信音は「グリーン・ホーネット」のオープニングテーマ曲だ。 それほど「グリーン・ホーネット(TV版)」が好きだというわけでも無く、ブルース・リーに憧れていたわけも無く、ただ単に自分に内包れた知覚能力が「かっこいい」と判…

積もり、逝く者

重々しい鉛色した空の抑制が効かなくなりだし、途端に、喜び祝うように紙ふぶきを吐き出し始め、みるみるうちに大地に真白い雲をこしらえた。雪は、なく。陽光に照らされれば、跡形もなくなる短い生涯を嘆き悲しみ、なく。 きゅっきゅっ、声をだして、なく。…

魚が出てきた日

ドキュメンタリー番組が好きである。 まだ幼かった頃は、良質なドキュメンタリー番組が多かったと思う。とくに日曜の晩に放送していた「すばらしい世界旅行」「知られざる世界」に胸踊らされた。「すばらしい世界旅行」では、探検家ジャック=イヴ・クストー…

無愛想な空模様

川上弘美さんのエッセイ「なんとなくな日々」で、藤堂志津子さんの「ありふれた夜に」という作品が紹介されていた。 ちょっと気になり、ちょっと検索したら、「恋人よ」という4つ作品からなる短編集に収められているようで、ちょっとマウスを操作したら、ち…

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きままな妻 わがままな子 ままならぬ私

先週土曜日のこと。 細君の誕生日が近いので、たまには二人で食事しようと誘ったら、断られた。彼と彼女が素直に納得しないだろうとのことだ。たしかにその通りだと、私も素直に同意した。 ということで、家族揃って食事に出かけることにした。この場合、自…

窓からローマは見えない

心理テスト。 1. パックマンのモンスターオトボケ(グズタ)。 2. バビル二世のしもべ「怪鳥ロプロス」が超音速で空を飛ぶ姿。 3. 「火の7日間」の時に兵器として使われた巨神兵の復活シーン。 4. その他。 朝からトイレが近い。