暗くなる前に

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今回の震災を体験したことによる備忘録です。

  • 停電になったら断水のための準備をしましょう。
    • 水をくみ上げるために電力を必要するらしいので、停電後は水道管の中に残っている水だけしか出ません。時間の問題で断水になると思います(地域性や特殊な場合は除きます)。
    • 計画停電の場合は事前に水を確保できると思いますが、震災によって停電になった場合、水が出るうちに汲み置きしましょう。
    • 飲み水用に収縮自在(折りたたみ可能)のウォータージャグを数個用意して置くと便利です。
    • 生活用水としてバスタブに水を溜めましょう。バケツなどにも汲み置きしましょう。
    • 断水して一番困るのは、トイレで用を足した後です。当たり前のことですが、水のタンクを背負ったタイプの便器では、タンク内にある分の水が無くなってしまえば水は出ません。空になってしまったタンクに生活用水を入れ足せば流すことは出来ますが、必要以上に水を消費してしまいます(小でタンク内の1/4程度、大で1/2程度は一回毎に消費します)。汲み置きした水をトイレに置き、用を足した毎に便器に水を入れて流したほうが水の節約が出来ます。小の場合はコップ一杯分程度、大の場合は500mlぐらいあれば流れます(もちろん量により左右されます)。ただし、使用したトイレットペーパーは一緒に流さずに、ゴミ袋に入れることを前提とした場合です。
  • 食品、飲料水に次いで電池と懐中電灯の棚は空っぽになります。
    • LEDライトの懐中電灯(電池式)、手回し充電式の(LEDライト)懐中電灯、最低でも二つ用意して置くと安心です。電池式は予備の乾電池を用意しなければなりませんが、エネループに代表される充電池にしたほうが良いです。停電なのに充電式?については後述にまとめます。主に電池式の懐中電灯を使用して、予備に手回し充電式と考えたほうが良いです。震災時には何かと労力を使ってしまうので、手回しするだけでも結構ストレスに感じます。
    • 可能であれば LEDランタンも用意したほうが良いです。暗闇は不安を増幅させてしまうので、まわりが明るければ気持ちも明るくなります。
    • 車を所有している場合は、シガーライターソケットにプラグを差し込むだけで、家庭用の電気製品が使える電圧変換器を付けておくと便利です。エネループも車で充電出来ますし、携帯電話なども充電出来ます。ただし、バッテリー上がりのトラブルや、ガソリンが給油できなくなる場合もあるので注意が必要です。
    • 携帯ラジオは必需品です。ポケットに入れても苦にならないぐらいものを選びましょう。多機能で手回し充電式懐中電灯に付いているラジオは、予備として考えたほうが良いです。理由は先述の通りです。それと大きすぎると何かと不便に感じます。ちなみにラジオの平均的な電池寿命は50時間ぐらいらしいです。
  • 停電で断水ならばカップ麺は非常食というより非常に贅沢な食です。
    • 非常食はフリーズドライタイプのご飯類がお勧めです。ご飯の種類も豊富で、少しのお湯で湯煎するだけとか、水でもOKだとか、紐を引っ張るだけでOKというものまであって、多種多様です。
    • おかずは保存が利く缶切不要のプルトップ缶詰が良いのですが、蓋になるものを必ず用意して置いたほうが良いです(またはタッパウェアにあけるとか)。
    • 脳を活性化させるために、クッキーなどの多少歯ごたえのある、甘いものも用意すると良いでしょう。
  • その他、諸々...。
    • 靴下は古くなって、多少穴が開いていたとしても色々と使えます。足先の寒さ対策はもちろんの事、つま先の部分を切り落とせばサポーター代わりにもなりますし、親指の部分だけ穴を開ければ手袋代わりにもなります。無理すれば氷嚢にだってなれるかもしれません。たぶん。
    • ガスが止まった時点で、速攻でカセットコンロは陳列棚から姿を消します。ただ、一本のボンベで一時間程度しか使用できないので経済的とは言えなませんし、余計にゴミを増やすことになります。
    • 逆に、反射式の石油ストーブがあると何かと便利です。暖を取る以外に、煮る、焼く、沸かすことが出来ます。キッチンホイルがあるだけで、用途は格段に広がります。他に濡れたものなどを干すことも出来ます。燃料である灯油なのですが、ガソリンが枯渇の状態だった頃でも、比較的早い段階で入手できるようになりました。
    • 携帯電話についてですが、地域による様々な事情で異なると思いますので、あくまでも事例として書き記します。
      • D社のものは、震災直後すぐに使えなくなりましたが、震災地より離れた場所では使えました。使えたといっても、震災地のD社の携帯電話や固定電話には、もちろん通じません。震災を受けなかった地域へは使えたということです。震災後三日ぐらい経ってから限られた場所で使えるようになりました。全域で使えるようになったのは震災から一週間後のことでした。
      • a社のものは、震災直後でも使えましたが、a社の携帯同士でした。二、三日後には使えなくなり、十日ぐらい経ってから使えるようになったらしいです。D社のものと逆転した感じでした。
      • S社のものは、震災直後すぐに使えなくなり、十日ぐらい経ってから使えるようになったとか。
  • 震災に限ったことではありませんが、長靴を履く場合、アンクルソックスは基本NGです。理由はアンクルソックスで長靴を履いて、とりあえず歩いてみればわかると思います。そんな感じです。