存在の耐えきれない暑さ
今年の夏の暑さときたら、むしろ熱いものだから、厚くはない作品ばかり読んだ。
- 作者: 小池昌代
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/01/10
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- 作者: 吉本ばなな
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1991/09
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- 作者: ポール・オースター,Paul Auster,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/03
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- 作者: 川上弘美
- 出版社/メーカー: 新潮社
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「おめでとう」はまさに川上弘美的恋愛短編集で、あいかわらず、文章と云うか、日本語表現がとても美しい。
その一作目「いまだ覚めず」に以下のような文章がある。
十年たってみると、自分がいつかは死ぬことが十年前よりもはっきりわかってきて、箒でごみを掃きだすように、やり残したことやしそこねていたことをどんどんおこなってしまわなければもったいないという気分が強まったのである。(13p 抜粋)
ここ最近の私の気分がまさにこれであって、なんだかどきりとした。