298/365

昨日奥さんに、11月にあるイベントのポスター用の顔写真を撮ってくれと頼まれた。

努力の末、鉄棒で逆上がりが出来て母親に「もう一回見せて」と言われ、しぶしぶ顔で得意げに逆上がりをしてみせる、そんな子供のように気分で撮ってあげた。
ファインダー越しであったが、久々に見る奥さんの顔に流石に年齢を感じ、そしてお互いになんとも言われない恥ずかしさを感じた。
撮り終え、奥さんは顔のシミが編集で除去出来るか否かについて、ひとしきり熱弁を奮い確認した後、「カメラで一体なにを撮りたいの」と聞かれた。
奥さん本人は深い意味で言ったのでは無いと思うが、返答に困ってしまった。
その場又は、その時々の状況で感じたことをカメラを媒介して記録しているだけなので、相手に対して説明に困る。それは女性の好みやタイプについて聞かれるのに似ている。
ただ、ひとつだけ撮り続けているものに「花」がある。
家には今年84歳?になる義祖母がいて、唯一の楽しみは庭の花木の手入れだ。
しかし、花を咲かせるまでは、熱心に世話をしすぎるぐらい手間隙をかけるのだが、いざ咲いてしまうと片っ端から切り落としてしまう。
切り落とされる花に同情の念を持ってしまったため、綺麗な状態の花の写真を撮るようになった。
それはたぶんアイドルや、女優が若いうちにヌード写真残すのと同じ気持ちだと思う。
 IMG_0822
 IMG_0820
 IMG_0821
 IMG_0816

そんな理由で花の写真を撮っているので、花の名前なんて8割がた知らないのが正直なところである。