冬終いに

昨日は暖かいどころか暑いぐらいの陽気でした。
色々なことが遅々として進まない状況下で、唯一季節だけは着実に進みます。
自然は正直であることを実感します。

毎年のことなのですが、今時期の季節の変わり目で一番頭を悩ますことがあります。車の冬タイヤの交換時期です。
ずいぶん昔のことなのですが、ゴールデンウィーク中にもかかわらず、雪が降ったことがありました。勿論、大した量ではなく、次の日には消えてなくなるほどだったと記憶しています。四葉のクローバーを見つけることより、トラ猫の雄が生まれるぐらいの確率なのですが、そんな月曜朝のテンションほど低い確率の出来事であっても、その時の記憶が邪魔をしてしまい、中々タイヤ交換に踏み切れなかったりします。

天気が良くて暖かな日には、会社の休憩時間に自販機の前で「もう、いい加減(雪が)降ることはないよな」「大丈夫じゃね」「俺、今週末あたりにでも換えようと思ってるけど」というタイヤ交換推進派の会話に、「いや、けど、ほら何年か前にゴールデンウィークの時にさぁー」のタイヤ交換慎重派の否定的な一言で、簡単に推進派は期限延期を決めたりします。
この時期のタイヤ交換は、株式の売買のようなものかもしれません。

毎年寒くなり始める頃になると、ユニクロのサイトが映るディスプレイの前で「パパ、ヒートテックのタイツは要る?」と細君に聞かれます。毎年「要らない」と言いますが、細君は「大丈夫?皆履いてるじゃん、これから寒くなるよ」と必ず返すので「要らない」と返します。ロックアップ *1 から始まる(冬の)序盤の攻防戦みたいな、お約束的な会話です。

下ズボンとか股引、はたまたアンダーウェアの類は、どんなに寒かろうとも履かないと決めています。老いていく体力を受け入れまいという、綿埃みたいな他愛も無いポリシーです。今年も履かずに過ごしました。
ただ案外簡単に綿埃は掃除機に吸われてしまうかもしれません。
今年の冬のみぞ知ることです。

*1:プロレス用語でレスラーがリング中央でがっちりと組み合うこと。主に試合序盤の攻防として用いられる。