不器用な夜の雨音

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先週末、レンタルビデオ店で増村保造監督あたりをウロウロしていたとき。
店内に流れる有線の歌声を耳にして思わず家路に急いだ。
家に着くなり声の持ち主と「アカシア」をキーワードに検索窓入力。

リードトラックとなるチバユウスケをフィーチャーしたタイトル曲「ACASIA;」は、そんな作品の象徴的ナンバー。激しいギターとオーケストレーションと電子音、モチーフである「アカシアの月」をテーマに、胸の奥深くに刺さる切ないメロディが、激情ほとばしるチバのヴォーカルと融合することから生み出された楽曲は、まさに必聴。
ポップなトラックとセンシティブなメロディが織り成すQサウンドと、感情がダイレクトに伝わる個性的な男性ヴォーカルという、未だかつて体験したことのない音楽の新たな邂逅に期待が高まる。

チバユウスケ(The Birthday)ら豪華男性ヴォーカリストが多数参!Q;indiviのニュー・プロダクト、Q;indivi+が6月23日にアルバム『ACACIA;』をリリース!! | WeROCK City

チバヴォーカルを前面に出してしまうことはある意味で冒険だと思う。
土俵際で辛うじて踏みとどまってるギリギリな感じだ。
それを魅力としてるのかも知れないが私は魅力は感じない。
とは言え惰性でポチってしまったのは事実なのだけれど。

正直、コレどうなのかな?って感じは否めない。


もうひとつ、ちょっと気になる映画「ACACIA(アカシア)」。

 

辻仁成監督でアントニオ猪木初主演。

正直、コレはコレでどうなのでしょうかって思う。


最後に「アカシア」と聞くと幼い頃の冬時期を思い出す。
ちょっと遅めの朝食後、コタツに首まで漬かってミユキ野球教室を見ていると、母が巾着袋を作る勢いで容赦なくコタツ布団をテーブルの上にあげ始める。いわば掃除機をかける合図だ。
コタツ布団が落ちないように座布団を載せ終えると「アカシアの雨がやむとき(西田佐知子)」のレコードに針を落とし、掃除機の騒音に負けないぐらいの大音量で流し始める。
ネコと二階に上がる階段の中ほどまで追いやられ、サビを迎えるあたりで掃除機とレコードの音量をも凌駕し熱唱する母親のオンステージをただぼんやりと眺めている、それは日曜午前中の風景だった。

お陰で大手を振って酒場に行ける年頃になると「アカシアの雨がやむとき」は私のカラオケの十八番となった。
年齢と風体とのギャップからハズし曲として評判はいい。勿論、それは今も変わらない。
若い子らとカラオケに行った際は、AKB48、エグザイルなどの間にエントリーしてドン引きテロを企てている。

正直、ソレはソレでありかなって思ってる。