ラブリーボーン

昨日、会社帰りに誰もいない病院に寄り道もせず、会員更新ハガキを右手に握りしめてツタヤに向かった。

わき目もふらずに「ヒューマン」という表示を目指して目当ての一本を手にした。
あと一本を悩みながら、名ばかりのテーマパークにある迷路のような色とりどりのパッケージが並んだ棚をあてもなく彷徨い歩いた。

各棚の側面には、「話題作」「注目作品」「○○監督作品」など、ピグミーマーモセットが遊べる程の大きさの特集コーナーが設置してあった。

そのひとつのコーナー、「ラブリーボーン公開記念」「ピーター・ジャクソン監督作品」と蛍光サインペンとタバコ2箱、ジュース1本ぐらいの時給を駆使した表示に足を止めてしまった。
映画『ラブリーボーン』 - シネマトゥデイ

ストーリー:スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)という魚の名前のような彼女は、14歳のときにトウモロコシ畑である者に襲われ、殺されてしまう。そしてスージーは天国にたどり着くが、父(マーク・ウォールバーグ)は犯人探しに明け暮れ、母(レイチェル・ワイズ)は愛娘を守れなかった罪悪感に苦しむ。崩壊していく家族の姿を見てスージーは……。

※雨姉さんのダイアリー(はてなダイアリー)でも紹介されてます 。

ラブリーボーンの公開に先立ってピーター・ジャクソン監督作品を紹介しているコーナー。
ロード・オブ・ザ・リング」の3部作と、作品を観て監督を志したと言われる「キング・コング」が最上段に、控えめに「乙女の祈り」「さまよう魂」がその下、ちょっと離れてシアーシャ・ローナンが出演している「つぐない」などが並んでいた。

足りない。「バッドテイスト」と「ブレインデッド」が並んでいない。非常に残念だ。
たしかに「バッドテイスト」では、監督自らが崖から転落して脳みそをぶちまけた挙句、その一部をウミネコにつつかれながら、走り回ってがんばっていても決してそれは家庭向きではないし、「ブレインデッド」での芝刈り機による惨状、ぶちまけシーンなどを冷静に観ると、素直に人に薦めることは決してできない作品であることは確かだ。
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ただ、せっかくピーター・ジャクソン監督作品のコーナーを設置したのだから、その裏側に申しわけ程度でも ”衝撃のデビュー作品「バッドテイスト」” ”スプラッター映画至宝作品「ブレインデッド」” を置くぐらいの会員特典がほしいと思った。