VHSの行方

先日テレビを変えたら、ブラウン管テレビともれなくビデオデッキもドナドナされてしまった。

映画が好きで録り貯めたVHSテープだけが大量に残った。中にはDVD化されていないものもあったりする。実家の捨て切れなくて、残してあった大量のベータのテープは、震災が瓦礫の一部にしてくれた。

残ったVHSテープでドミノ遊びに興ずることも考えたのだが、大して面白くも無いことに気づき、このタイミングでデータとして取り込もうと思った次第。とりあえず、ビデオデッキを出来るだけ安価、もしくはわらしべ長者手法、あわよくば無料で手に入れようなどと謀を巡らして、取り急ぎ、それらしい方々にそれとなく打診してみた。会社の先輩が、ゴムが伸びきったパンツみたいに捨てきれずにいると云うので、お願いした先週末のこと。

昨日、寒空の下、裸のままのビデオデッキを受け取った時点で、3ヶ月ほど貸したままのUSBメモリをあきらめることにした。帰宅して、電源を入れて確認した後、ヘッド清掃のためにとクリーニングテープを入れようと思ったら、先客が居る。ラベルに「あきら」とマッキーで走り書きがある、テープ量 3割ほど残ったカセットに挨拶した。

同性愛者でSM嗜好でスカトロマニアな 46歳独身男性会社員の先輩からの粋な計らい。

楽しみがひとつ増えた。