「NIKE」は「ニケ」ではないし 「Iron Man」は「アイロンマン」でもない

だだだだっ ずどどぉん どっかーん、と擬音が20%増量されていて、あまり深く考えずに鑑賞できる作品を気持ちが欲する時期。
そんな心情を察したかのように、先週出社したときに無防備に二枚のDVDが机の上に置いてあった。そのうちの一枚。

アイアンマン2  ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2010-10-22)
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ストーリー

自らアイアンマンであることを告白した大企業スターク・インダストリーのCEO、トニー・スターク。
そんな彼に新たな危機が迫っていた。まず、米国政府がパワードースーツの没収を命令。そして、彼に恨みを抱く謎の男“ウィップラッシュ”が一撃で車を真っ二つにする電流ムチを携えて現れ、ライバルの武器商人ハマーも独自のパワードスーツを開発する。そんな中、胸に埋め込んだエネルギー源“リアクター”の影響でトニーの体は蝕まれていき……。

ざっと感想を羅列。

  • キルショット」が色々な意味で非常に残念な作品だったので、本作に期待していたミッキー・ロークの役どころ。役作りのためにロシアの刑務所まで足を運んだというだけあって圧巻の悪役っぷりを見せてくれますが、最強の科学者というキャラクター設定は「うーん、どうでしょ」と下手な長嶋茂雄のモノマネが出ちゃう感じ
  • ウィップラッシュとアイアンマンのモナコでのファーストコンタクトのシーンは理屈ぬきにかっこいいが、なんちゃってアーマー装着姿は大リーグ養成ギプスみたい(上半身裸だし)
  • 1作目のローディ中佐役のテレンス・ハワードがマーベルコミックとの金銭トラブルで一方的にクビにされて、ドン・チードルが代役となったが正直「えっ、誰?」な感じだった
  • ギャラをケチったため、サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー役)の出演も危ぶまれていただけに愚地独歩な黒眼帯登場に安心した。ハルクと将来的につながる予定でもあるとか?
  • 一番の目当てスカーレッド・ヨハンセンが、ルチャリブレで無茶暴れしてウラカン・ラナを決めまくるので思わずタップアウトしたが、(期待していただけに)そのキャラがあまり活かされていないので残念
  • ウィップラッシュとのラストバトルがあっけなくて拍子抜けしてしまったが、だって2対1だものと考えればと無理やり納得した

ロバート・ダウニーは薬物問題、ミッキー・ロークはボクシングによる顔面崩壊と整形手術の失敗などがあり、共に俳優業から遠ざかっていたのだが、本作を含めて魅力ある演技を次々と魅せてくれている。両雄の次回作を心待ちしている。