多大な期待は大概裏切られる

年頃の男子が年上の女性に憧れを抱くように、スティーヴン・キングを読みふけっていた時期があった。それは麻疹のようなもの。最後に読んだのは二冊の短編集。

スケルトン・クルー〈1〉骸骨乗組員 (扶桑社ミステリー)
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幸運の25セント硬貨 (新潮文庫)
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先の「骸骨乗組員」に収録されている「霧」は映画化された。「霧」のためにあるような短編集。

ミスト [DVD]
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原作と映画では結末がまるっきり違う。原作はまだ希望的だが、映画はこれ絶望的。すじこおにぎりを食べながら野菜ジュースを飲んだような、後味の悪い映画。
映画自体良く出来た映画だが、子供を持つ身としては非常につらかった。キング原作は 「外れ」な 作品が多いが、この作品は秀作だと思う。


二、三日前、カウンターに好みの娘がいて何かしらの淡い出来事を期待しているわけではないが、足繁く通っているレンタルビデオ店に行った時のこと。
リミッツ・オブ・コントロールを目指した陳列棚の前でパッケージのイザック・ド・バンコレを通して、なぜだかサミュエル・L・ジャクソンを思い浮かべてしまい、あー そういえばと借りた作品。

1408号室 [DVD]
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「幸運の25セント硬貨」に収録されている「一四〇八号室」が原作。
レンタルのタイミングがあわなくて、すっかり忘れていた作品。原作がそれなりに面白かった記憶があって、機会があれば観てみたいと思っていた。その機会に恵まれたということ。

作品の評価は低いようだが、キングの原作だと十分に及第点だと思う。原作が数十ページほどの短編なので、2時間弱の作品を作り上げたか興味があった。中だるみ感はあったが、夢落ち?幻覚?という、まとめ方しなかったことと、ミストとはある意味で真逆な結末で安心した。
大切に右耳にはさんでいる一本のタバコについて何ら触れられなかったことと、サミュエル・L・ジャクソンが存在感があったのに活躍が少なかったことが残念。


次なる映画DVD牙城攻略は、スカーレット・ヨハンセンをニヤニヤしながら眺めることにする、それは今週末の予定。
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「来週が素敵な一週間でありますように。宮原亜矢でした。See You Next Week!」