沈んでしまえ 流されてしまえ それは覚悟の度量

4月中は、会社の指定された駐車場所に努力の甲斐虚しく、斜めにしか車を止めることのできない新入社員達を預けられたり、新年度の新規プロジェクトなる大風呂敷を綺麗に取り込んで包みなおす作業に思いのほか手こずったりした。

おまけに細君が、小学校の地区委員会だか、学年委員会だか、保護者会だかの集まりで役員を決めれない雰囲気に耐え切れずに手をあげてしまい、私の重い腰まであげることになったりで、公私共に雄鳥がテリトリーを誇示するようにバタバタしていた。

そんな溜まるばかりのストレス解放運動のため、家族に5月のGWは出掛けてみようではないかと呼びかけるも、細君が世界遺産登録が見送られたあたりでのイベントが 5月3日に決まったことで、海を越えてキングペンギンの散歩を見に行くことは流れてしまった。

とりあえず、5月4日にウォーターアミューズメントパークと呼ばれるプールと隣接しているホテルを予約することが出来た。
もちろんGW料金であったが、旭山動物園に行った気になれば安いと細君を説得した。ただ、私が泳げないのに子供達とプールに入ることは納得していないようだった。

5月1〜3日は、彼と彼女にインラインスケートを買い、ある決まった時期にしか広大な駐車場が車で埋まることはまず無い市営墓地の駐車場で練習させたり、写真も撮れるということで隣町の山間部にあるアスレチック遊具があるところに向かったが、結局、写真を撮ることも忘れて私自身がターザンロープに背中を汚しながら熱くなった。

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  • 5月4日。
    • 3日に細君が、奥州藤原氏浄土教の教えを広めようとしたあたりでのイベントだったので、ちょうど距離的に中心地点にある駅で待ち合わせすることにした。
    • 通常、移動には車を使うのだが、細君がすでに車を持ち出していて車2台での移動はなにかと非効率。残る移動手段はバスまたは列車。
    • 旅行気分を満喫するため、あえてローカル線を汽車で移動することにした。
    • 私自身、十数年ぶりにそのローカル線を利用するので、ドキドキしてたことはここだけの話。
    • 14:00 ホテル着。チェックインは15:00からということでフロントに荷物を預け、ぴょんぴょんと跳ね踊る子供らを引き連れプールへ向かった。
    • 彼と水着に着替えて細君と彼女を待ってると、水着姿の彼女と普段着姿のままの細君。
    • 泳げない旦那に向かって「打ち上げで食べた前沢牛が悪かったみたい...」と腹を撫でながら「...じゃ、そういうことでよろしくぅ。気をつけてね」と納得せざるを得ない切羽詰った状況だったらしい。
    • そんなこんなで色々な意味で流されてみたりした。

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  • 5月5日。
    • 体の節々に生きている実感を感じながら無事に目覚める。
    • 朝食を食べながら、近くにある「手づくり村」(盛岡手づくり村*1 に行くことを決める。

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    • ちょうど目的地への看板が見えてきたところで助手席に座る細君の悲鳴。携帯電話をホテルに忘れたと悲鳴。それは携帯電話の着信音にも似た悲鳴。
    • ホテルに引き返しながら、細君は私の携帯電話でホテルに電話。助手席で「〜もし電話が見つかった場合は申し訳ありませんが連絡いただけますか。ええ、この今私がかけているこの電話で構いません。ええ、番号は、090、○○○○、○○○○です。...はい、ええ、そうです。すみませんが宜しくお願いします...」。私の携帯電話の番号を覚えていることに感心してしまった。私は家の固定電話の番号どころか住所も自身の年齢でさえ危ういというのに。
    • ホテルに着き駐車場で子供らと車の中から細君がロビーに向かう後姿を眺める。細君を待つ間、ホテルの玄関先でシャトルバスに手を振る従業員の作り込まれた笑顔を眺めてると、静かな車中で私と子供らは「!?」。聞き耳を立てる。「!?」。
    • 無言のまま車を降り後部のハッチを開け、「Roland」と白地で描かれている大きな荷物が大半を占めたラゲッジスペースの隅に追いやられているカバンの中からの救助信号をもとに無事に救出した。
    • ディスプレイの「ぱぱ 携帯」表示にちょっと頬を赤らめながら、受話器の跳ね上がった絵柄ボタンを押して「無事に発見し救出を完了しました」と細君に告げた。
    • 申し訳なさそうに車に乗り込む細君に対して「ロスタイムは約20分です」という彼に成長を感じたこどもの日。
    • 「手づくり村」には色々な手づくり工房があり、そこで体験学習出来た。今回は陶器絵付と藍染。そして私は写真担当。
    • 一角に南部曲がり屋が復元されていて、その中でも体験学習が出来た。彼はコマの絵付け、細君と彼女はドライフラワーリース。そして私は写真担当。
    • 日をあらためて訪れたいと切望する、それは写真担当。

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ダイアリーリハビリのため稚拙な長文申し訳ありません。

*1:「手づくり村」に向かう道沿いにはラブホテルがひしめきあって場所なので地元の人たちはそのあたりを「子づくり村」と呼ぶらしい