ニーオンザベリー (上の選手が有利な状態)

昨日、書いてる途中でいい加減飽きてしまった事とか

  • 校長がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!

(以下、以前のダイアリー要約)
昨年、職業技術専門校の校長先生から、生徒の就職活動に際して、一度ご挨拶に伺いたいと連絡があった。
翌日の11時頃、挨拶程度だけなので時間をとらせないという条件だった。
ただ「○○工業様(近隣企業)に伺う ついでに お寄りしたいと考えておりますので...」という言葉はホタテを食べた後の歯間のような感じになったことは言うまでもない。
翌日、11時50分を過ぎても連絡も無いし来やしない。
結局12時を回った頃、無駄にあたふたしながらやって来た。
道に迷ったことをうわごとのように何度も繰り返して必死に謝罪した。
「携帯電話はお持ちでは無いのですか」という問いは、キース・ムーン的な激しい挙動での謝罪攻勢の前に、結局言い出すことは出来なかった。

過日(1月5日)、とりあえずエクセル開いて仕事してるフリ *1 してたら、女子社員がそっと傍らに寄ってきた。
の職業技術専門校の校長先生が、年始のご挨拶でお見えになってるのですが...」
「ぅぇ ...俺に?」
「えぇ... ○○○(私)課長にと。年始の挨拶だって言ってますけど、アポとか入ってませんよね、どうします?」
「んじゃ、折角来てるんなら...」
リハビリの一環として、正月に無駄な肉のついた重い腰を上げて来客者専用の玄関に向かった。

彼は、玄関先で真正面の何も無い真白な壁に向い直立不動で立っていた。
右手に大きなカバンを提げ、空いている左手のひとさし指を、ズボンの太もも部分の縫い代にキチンとそえていた。小学生の頃の運動会開会式の練習が役立っているようだった。

顔を正面に向けたまま、視線をチラリと動かしてコチラを伺ったように見えたので、咄嗟に会釈をしたが、すぐに視線を戻してしまった。
歩を進めながら「明けましておめでとう御座います」と声を掛けた。
体は正面のまま、顔だけをエアシリンダー制御しているかのような動きで、コチラに向けて眼を大きく見開いた。
私は、打撃の間合いから半歩下がった距離 *2 を保ち、「昨年中は色々とお世話になり、ありがとう御座いました。今年も宜しくお願いします」と続けた。

彼は更に眼を大きく見開いて、「...ぇ ...○○○(私)さん?」

細心の注意をはらって間合いをとっていたが、軌道の読めない空手独自の三日月蹴りを肝臓にモロに喰らって、のたうちまわりたい衝動に駆られた気分だった。

「...あっ、はい ○○○ですけど」
自己紹介した後、あらためて名刺を渡すべきか悩んでしまった。

彼は納得した様子で、「...ぅんあ、すみません、ちょっと前にお会いしたときと感じが、ぉの違ってたような...気が」水中で必死にもがき苦しむような感じのゼスチャーを交えながら、吐き出される泡のように言った後、突然、泳いでいた目をあらため、「明けましておめでとう御座います。ぇ昨年は色々とご迷惑をお掛けしてぁぃや、その節はですね、んう大変... 」必死にあたふたしながら続けたが、すでに昨年、この話(言い訳)は聞き飽きていた。

「昨年、御社の就職試験を受けさせて頂いた生徒もですね、お陰さまで○○(近隣地区)の○○工業様に無事に就職が決まりまして... *3 」、彼は得意げになって続けた「今もですね、その○○工業様の挨拶の帰りに ついで に寄らせてもらった次第です」、更に学校の就職実績についてしゃべり続けた。

私は手を後ろ手に組み、理性を失いかけている右手を左手で制しながら、努力して顔に下手な笑顔を作り相槌して見せていた。
自分が知らない間に、随分と大人になったと感じた瞬間(とき)だった。

【 参考:彼は「元祖!浦安鉄筋家族」の登場人物である「金子翼(ニックネーム:金子先生)」にソックリである 】

  • 車雑誌における三種の神器

車をライフスタイルの一部として思っていた10年ほど前。
当時、月刊誌「car MAGAZINE」「Tipo」、それと「NAVI」は三種の神器だった。

<NAVI>月刊の自動車雑誌、休刊へ 
 月刊の自動車雑誌「NAVI(ナビ)」(二玄社)が2月26日発売の4月号を最後に休刊することが6日分かった。1984年に創刊され、これまで田中康夫さんをはじめ泉麻人さん、えのきどいちろうさん、神足裕司さん、テリー伊藤さんといった多彩な執筆陣を起用してきたが、最近は部数が低迷していた。
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最近は部数、広告ともに低迷、採算が合わなくなったとのこと。

自動車雑誌という枠にとらわれず、執筆陣を見て分かるように読み物として十二分に楽しめる雑誌だった。
この雑誌の影響で、矢作俊彦作品を好んで読むようになったともいえる。

今日は実家に NAVIのバックナンバーがまだ残っていることを祈りながら、ジャギュア E-type Sr-Ⅱ 4.2L *4 を駆って取りに行くことにしよう。
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*1:この場合、正月休み明けでの「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」などを指す=リハビリテーション

*2:ただ単に微妙な距離間ということ

*3:校長がこんなだから不採用にしたわけではない

*4:そんな私の通勤用車を皆は富士重工製軽自動車と呼ぶ