over several nights

思春期な活断層の反抗的な行動により大規模な影響を被った。
一年経ってテレビで集大成的な映像が流れ始める。あらためて様々な失ったものを思い返させた。大事に取り置きした記憶を司るモノなど。

この一年、市内で甚大な津波被害を受けた地区に行くことを、意識的に避けて来た。勿論、実家以外の地区。
仕事上、来社される顧客を、そうした場所に案内するように命じられ、渋々、行く事は多々あった。初めて来社される顧客は、建物の基礎しか残らない更地を見たとて、その被害の大きさなどわかるはずも無い。初めて入った女性が接客する店で、隣に座った初対面の女性に「私、10kgのダイエットに成功したんです」と話しかけられた時のような心情なのだろう、などと思いながら案内して来た。

こうして、震災から一年経ってみたならば、なんだか、その日の黒く渦巻いた津波みたいな心持ちとなってしまい、今まで好きだった事からも、自然と遠ざかってしまった。
結局、ブログの更新も二か月ほど滞ったようだ。
そうして、巡り合せ(キッカケ)があって、昨日よりリハビリを始めることにした。
毎度ながら稚拙な文章痛み入る次第。

新しい住まいにも幾分慣れてきた感のある、ハナとウメ。
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しばらくぶりにカメラを持ち出したのだけれど、桜は散り散りと舞い始めてた。

鼎談な日々

その週末の日曜、少し遠出をしてみようと、細君が家族を誘った。

思い立ったら吉日な細君からの突然の提案だった。
細君の話を聞けば、飼い主や震災の身勝手な振る舞いによって、生活する場所を失った動物たちの里親募集イベントが行われるとの事であった。そう云う事情であれば、ハードディスクの小腹を空かせるために、録り溜めた映画を消化させるぐらいしか思いつく用事がなかったので、同意して出かけることにした。一番期待して喜んでいたのは女性陣で、男性陣は結構冷めていたりした。血液型の違いであろうか。

昨年末、御年二十二歳だった老猫が大往生してから、既に四か月ほど経っているのだけれど、未だ色々と想うところがあったりで、正直複雑な心持ちになった。

然うして当日。
自動車(くるま)を走らせてから、すっかりキャリーを忘れたことに気付いた。けれどもイベントの状況が色々とわからないので、これ必要になった場合は、現地で調達する事にした。

現地についてみたら、沈着冷静に品定めする女性陣に対して、暴落気味なテンションの男性陣。これも血液型の違いだろうかと思った次第。
細君と彼と彼女が並んだゲージを覗き込んでは、私に色々と問うてくるので、これ父として最終決断を下そうとすれば、寸前に里親が決まってしまう。その様な状況下、目にした三歳になるキジトラ猫のお嬢さんに運命を感じて、これ即決。

これまで飼われたことなどなく、自然環境で成長してきたらしいのだが、食べるものに困っていたところを保護されたとのこと。取り急ぎ、里親申請なる書類に記載して、ゲージを購入のために自動車を走らせることにした。
他の里親希望者を心配がる彼女に状況説明をしていると、並んだ隣のゲージは母猫だと聞く。今日までずっと一緒に生活(すご)していたとの事。

近場のホームセンターでゲージを購入して、戻る道々、車中緊急家族会議を行った結果、一人(匹)も二人(匹)も世話するには、大して変わりはないと、結論に達して母娘ともに譲り受けることにした。さて問題はゲージをどうするか。

現地に戻って事情を話したところ、快く了承を得ることが出来、ゲージも貸して頂く事となった。

一件落着一安心したならば、腹がぐーと鳴って昼食を食べていない事を知らせた。
皆で新しい家族の名前を考えながら、食事をする場所を探し歩いているだけで、なんだか腹は満たされた感じになった。

ウメ(母)56歳
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ハナ(長女)28歳
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カリカリの袋を開ける音に、ニャーと鳴いて駆け寄ってくる、それまでの日常な朝が戻った。

Lip it up

最近、OKAMOTO'S が耳心地好い。

耳心地であって、付け心地ではないので、OKAMOTO であってもソチラでは無いと判断してもらいたい。

ずいぶんしばらく新しいバンドの音を聴いていなかったのだが、ほんのふとしたことで知ってしまった OKAMOTO'Sというバンド。ダウンタウン浜田の長男 ハマ・オカモトがベースを弾いていて、昔、あっぱれさんま大先生に子役で出演(でて)いた、THE PRIVATES延原(Vo.)の長男 オカモトレイジ(零治)がドラムを叩いている。

正直なところ決して新しい音楽でもないし、どこかで耳にした楽曲だったりするのだけれど、20そこそこの年齢なのだし、このまま調子に乗って行けるところまで行ってほしい。それと、せっかくだからと HEY!HEY!HEY! に出演することだけは止めてほしいな。


ボーカルがミック・ジャガー、ドラムは TheWhoのキーズ・ムーンっぽかったり、ミッシェルのスモーキン・ビリー、はたまたハウロウズのミサイルマンぽかったりするのだけれど、かっこよかったら、すべて良しでしょう。

なにより、ルースターズの「恋をしようよ」のカバーまでしてるしね。

アナログをアナグロとしかいえなくて... 2012

そこはかとなく、年度末の決算時期らしい。
────と、現実逃避に他人事のように振舞ってみたりしてみる。
細君も、鍵盤を弾いたりペダルを踏んだりマウスをかちかちしたり、なにかと忙しそうだ。
そんなわけで、細君のライブのポスターやらフライヤーやらを作らされている私も、中々どうして忙しい。
流行に敏感な7歳になる彼女が、先週末にインフルエンザに感染したのだが、今のところ、その兆候などはなく、忙しいことが相変わらずな日常を過ごしている。

そんな合間に、アイアン・ハウス(ジョン・ハート)を読了した。

アイアン・ハウス (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) アイアン・ハウス (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

大盤振る舞いに広げられた内容に途中心配になったのだけれど、最後の方でうまいこと伏線回収したことは見事。ハッピーエンドなラストも良かった。<3<3<3

濡れゆく地面から、気化するように春の匂いが漂う、雨の日。